桜の花が咲き終わり、新葉が伸長するのにあわせて葉の主脈から葉脈に向かって黒変し、やがて中心部に白色状のカビが発生し感染源になるようです。モニリア菌が病原で葉腐れ、実腐れ症状を呈します。
緑葉期に黒変下だれした景観は異様で目障りです。7月になるとほとんど被害部が落下し目立たなくなります。ミイラ化落下した実腐れが越冬、早春小さなキノコを発生し感染源となります。
このサイクルをくりかえすため一度発生すると必ず毎年被害が出るようです。わずかな被害は開花に影響が少ないと思っていましたが。野付小の千島桜は激発し樹勢が弱ってしまうのではと心配しています。地際周辺の落葉をきれいにすれば良いのですが難しい作業です(登録農薬チオファネートメチル水和剤2000倍液を4月~5月に散布)。