2. 浦河町優駿桜ロード春の林床植物2012年早春 浦河・うらかわ)

早春の花フクジュソウ早春の花フクジュソウ(4月21日)

 エゾノリュウキンカは桜並木の傾斜地水際に群生しています。花を見る人はいないようです。地元の人はヤチブキと称し食用にするそうです(4月28日)

アズマイチゲアズマイチゲヒメイチゲヒメイチゲ

アズマイチゲアズマイチゲ



小さな白い花ですがこの時期群生し目立ちます。大きくてつやのある葉はオオバウバユリの若葉、ヒメイチゲは気付かず踏みつけてしまいそうです。(5月1日)

 エゾエンゴサクの群落、スプリングエフェメラルの語源か、みごとな青色(薄桃、白もある)です。(5月1日)

 カタクリは人気のある花と思っていましたが、ここでは見る人がほとんどなく、花壇にあるスイセン花の方が注目されています。(5月1日)

 キバナノアマナはあまりに小さい花のためか、その存在すら気づかない植物です(5月1日)。顔を地面に近ずけ見てみましょう

 

 西舎桜並木の林床は、紹介した宿球根が群生しています(4月中旬~5月中旬)。長い冬がようやく終わり、真っ先に咲くフクジュソウは肌寒い時期の開花で力強さを感じます。この花が終わるとアズマイチゲ、エゾエンゴサク、キバナノアマナ、カタクリ等が一斉に顔を出し咲みだれます。お互いの居場所が決まっているのでしょうか、仲良しです。


 エゾノリュウキンカだけは平らな林床が苦手なのか、傾斜地の水際に群生していました。地元の人達に注目されていないようで、彼女たちは踏みつけられないことになります。スプリングエフェメラル(早春林床の妖精)達は、これからも私の目を楽しませてくれそうです。


 辺りの木々が芽吹きはじめます。いつの間にか妖精達は姿を隠します。そこいらに咲いていたのが、まるでうそみたいに・・・。エゾヤマザクラの花芽が膨らみはじめました。